01 山形市 ⁄ オープニングイベント
オープニングイベント情報
- 開催日時
- 2024年9月22日(日) 14:00~16:30
- 会場
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山形県郷土館「文翔館」議場ホール(山形市旅篭町三丁目4-51)
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- 内容
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- オープニングアトラクション
- 主催者挨拶
- スピーチ
- パネルディスカッション
- 交流会 ※飲食の提供はございません
- 観覧
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イベントは終了しました。
当日の様子はアーカイブ映像をご覧ください。
- その他
- 参加無料
オープニングイベント参加にあたってのお願い
オープニングイベントは英語で開催します。※専用アプリで同時通訳しますので、スマートフォンとイヤフォンをご持参ください。
ライブ配信は、英語・日本語の2チャンネルで配信します。
山形県米沢市生まれ、川西町育ち。現在、長井市在住。米沢女子高等学校九里学園在学時(1991年)にアメリカ・カリフォルニア州グレンドラハイスクールに編入留学、アメリカ・カリフォルニア州シトラスカレッジに進学。LAの旅行会社勤務・タレント活動を経験ののち、1998年に帰国。ラジオDJ、CMなどのナレーション、ラウンジDJ、司会(英語と日本語の二か国語も可能)、テレビのレポーター(YBC山形放送・TUY・SAYさくらんぼテレビ)雑誌モデル(美STORY)、通訳、やまがた舞子や保育園の英語講師などで活動中。山形県教育委員会「プロフェッショナルに学ぶ」の講師の一人。
Event Report 開催レポート
多文化共生社会への架け橋
グローバルに活躍する多彩なゲストが山形へ。アトラクションやスピーチ、パネルディスカッションを通じ、多文化共生社会実現のために必要なことをみんなが考え、山形から世界へ発信しました。
海外での山形の存在感を高め、若者や外国人にとって魅力的な山形県の実現を図ることを目的に、3回目の開催となった「YAMAGATA Youth Summit」は9月22日、山形市の山形県郷土館「文翔館」を舞台とするオープニングイベントで幕を開けました。世界への発信を前提に、イベントは全編英語で進行。オープニングアトラクションでは鶴岡市出身の歌舞伎役者・中村橋吾さんが、社会問題をテーマにプロジェクションマッピングと歌舞伎を融合させた「現代創作歌舞伎ART」を披露。多発する天災を酒に封じ込めて飲み干し、大見得を切ると、客席から「成駒屋!」と声が掛かりました。
パネルディスカッションでは、IT企業経営者やタレント、観光アドバイザーなどビジネスや社会活動の第一線で活躍しながら、プライベートではシングルマザーや、ノンバイナリーなどの属性を持つ5名が登壇。それぞれが自身の体験と、多文化共生社会の実現に向けたアドバイスを語りました。
終了後の質疑応答では、聴講者から「自信を持つことが大切というアドバイスがあったが、自信を持てない場合はどうしたらよいか」などの質問が寄せられました。パネリストはそれぞれの見解を語るとともに、手を挙げた質問者の勇気をたたえました。
頻発する災害、コロナ禍など社会問題をテーマにデジタルアートと融合させた創作歌舞伎を披露する中村橋吾さん。大見得を切る姿は圧巻。
吉村美栄子山形県知事も英語で歓迎のスピーチ。「今年度を多文化共生元年と位置付け、インクルーシブな社会の実現、県政発展に力を注いでいます」
山形大学第52代模擬裁判実行委員会 委員長の松井友哉さん。「模擬裁判を通じて社会問題、法律問題への関心の広がりやSDGsへの貢献を図りたい」
山形大花火大会特別委員会の委員長を務めた中嶋康博さん。「青年会議所の組織を活用し世界へのチャンスを広げよう。私たちがワンチームになれば多様性に貢献できる」
ビジネスや社会活動の第一線で活躍する5名が登壇し、全編英語で繰り広げたパネルディスカッション
多言語AIを開発し第一人者として国際会議にも出席する綱川明美さん。「ダイバーシティの重要性はみんなが理解しているが、経験がない。自分の会社をつくり世界中の人を採用すれば体感できると思う」
26歳で起業し製造業などに生産性向上の技術提供を行う大田和響子さん。イギリス人の夫とのコミュニケーション法、留学経験がない中での語学習得法などを披露。「いろんな人と会って話すことが重要。お互いのことを知り新しい感覚を得られる」
フランス出身観光アドバイザーのジュリ・ボゥさん。自身はノンバイナリーだとし「お子さんが性への違和感を訴えたら親としてどう反応するか」と提起。「誰もが誰かの子ども。違う文化から来た人も自分の子どものように愛をもって接してほしい」
タレントのユージさんは親の離婚で5歳の時に日本へ。元・特攻隊員だった祖父が孫を愛するがゆえ英語を習い始めたというエピソードを披露し「全ての鍵は愛です」。「子育てはチームワーク」として妻と考えを共有しながら4人の子どもを育てている。
ファシリテーターを務めたアリス・フレンチさん。イギリス出身、山形県国際交流員を経て現在は記者として活躍。ダイバーシティの実現に向けて「違いを受け入れる。理解する。それが強みになる」
YAMAGATA Youth Summitのアドバイザーを務める泉虎吉さん(合同会社セン企画事務所CEO)。漆刷毛師として江戸の伝統技法を世界でただ一人受け継ぎ、また経験を生かし文化芸術に関わる新規事業開発、プロデュースなどを行っている。
ディスカッションの熱気は終了後も続き、観客席から熱心な質問が寄せられた。
YouTube Live ライブ配信
Opening Attraction オープニングアトラクション
社会問題に挑む
『現代創作歌舞伎ART』
【出演】 中村 橋吾さん
【プロジェクションマッピング】 株式会社AddWill
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歌舞伎役者
中村 橋吾 さん
Hashigo Nakamura屋号 成駒屋 八代目 中村芝翫一門
山形県鶴岡市出身。一般家庭より歌舞伎の世界に飛び込み実力をつけ、歌舞伎座を中心に国内外の劇場で、古典歌舞伎から新作歌舞伎まで幅広く活躍。「現代社会問題に挑む、かぶき者」をテーマにした創作歌舞伎の上演や、持ち前の和に根付いた感性を生かしたモダンアートやプロダクトデザインを手掛ける。- 重要無形文化財「歌舞伎」(総合認定)保持者
- やまがた特命観光・つや姫大使
- 鶴岡市ふるさと観光大使
- PHOTO NEXT2024 公式アンバサダー 他多数
Speech スピーチ
山形大花火大会特別委員会 特別委員長 中嶋 康博 さん
Panel Discussion パネルディスカッション
~多文化共生社会への架け橋~
パネリスト
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タレント
ユージ さん
Yuji出身はアメリカ・フロリダ州のマイアミ。父はアメリカ人、母は日本人。5歳の時両親の離婚によって、母と二人で日本へ。2009年からファッション雑誌「FINEBOYS」の専属モデルを務め、その後、テレビ番組へ活躍の場を移し、ドラマやバラエティ番組などで活躍。デビュー前には大工をしていたという経歴があり、手先の器用さとデザインセンスを活かし、DIYやイラストの現場、テレビ番組でも才能を発揮。2014年2月に結婚。2016年には、史上最年少でベストファーザー賞とイクメン・オブ・ザ・イヤーを同年ダブル授賞。現在、4人の子どもの父親として育児にも奮闘中。
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株式会社ビースポーク 代表取締役
綱川 明美 さん
Akemi Tsunagawaカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)卒。外資系の投資銀行、戦略コンサル、そして資産運用会社での金融商品の開発業務を経て、2015年に株式会社ビースポークを設立。「こんなのあったらいいな」という思いから事業化した、リアルタイムのコミュニケーションプラットフォームである「Bebot(ビーボット)」というAIチャットボットを国内外の公共機関向けに展開中。世界初の「AI x 国際空港」や「AI x 鉄道駅」など、世界初のAI案件を多数プロデュース。チャットボットの第一人者として、国際会議にも多数登壇。国内では、2021年岸田総理創設のデジタル臨調の有識者、2022年創設の内閣府イノベーション・エコシステム専門調査会の委員も務める。
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サスティナブル観光アドバイザー
ジュリ・ボゥ さん
Julie Baudフランス、ボルドー出身。2016年ボルドー大学卒業後、京都大学でも学ぶ。大学卒業後は日本に滞在し、一貫してインバウンド向けのコンサルタントに携わっている。名古屋の「Glocal Hostel,Cafe & Bar」ゲストハウス&カフェではイベント企画運営などを2年間担当。株式会社カーネルコンセプト・コンテンツ企画室ではChubu Inbound Sales Project事務局兼スピーカーとして1年半活動。2020年から地域ブランディング研究所でインバウンド観光専門家として活動。2022年7月~はフリーランス・コンサルタントとして人を繋げる「サステナビリティ」×「ローカル」な観光を造成。
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ラトナ株式会社 代表取締役社長
大田和 響子 さん
Kyoko Otawa東京女子大学卒業後、新卒で楽天へ就職、その後アクセンチュアでコンサルタントとして従事したのちラトナ株式会社を創業。AIやIoTの開発を行い、大手製造業や小売の現場、物流業など、まさに人手不足が深刻化する業界において先端技術の力を活用した解決を目指している。東京都APT WomenやGoogle Women Founders in APACに選出されており、生成AI活用普及協会の協議員に就任するなど、起業家や先端テクノロジーの有識者としても幅広く活動をする。1991年生まれ、神奈川県小田原市出身。なによりも猫が好き。
ファシリテーター
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記者
アリス フレンチ さん
Alice French2017-18年京都の同志社大学へ留学。2019年イギリスのケンブリッジ大学日本学科専攻卒。2019年から山形県国際交流員(JETプログラム)を経て、2021年10月から現在、東京で記者として勤める。日本経済新聞社 Nikkei Asia、英国のFinancial Times、Tokyo Weekenderマガジンなどで、日本の政治、社会、外交について執筆。趣味・興味は、ランニング、登山、アカペラ、フェミニズム。