02 金山町
セッション情報
- 開催日時
- 2023年11月17日(金)午後4時~午後6時
- 会場
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金山町役場 町民ホール
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- 観覧
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イベントは終了しました。
当日の様子はアーカイブ映像をご覧ください。
- その他
- 参加無料
Event Report 開催レポート
町民ホールで行われたエリアセッション。熱い議論の様子がオンラインで配信されました
「YAMAGATA Youth Summit2023」の1回目のエリアセッションが11月17日、金山町で開かれました。金山町は「金山杉」で知られる美林の町。1980年代前半からは「街並み(景観)づくり100年運動」を展開し、住民と行政が一体となって「金山住宅」の推進、水路の整備など自然と生活が調和した街並みづくりに取り組んできました。そして実践から35年が経過した2021年からは、100年運動の第2ステージとして、次世代リーダー育成を目指すアクションプランを進めています。
「金山町100年の計~時間を見方につけた地域ブランディング~」と題したセッションには、アドバイザーの黒川彰さん(建築家)をはじめ多彩なパネリストが集結。先人たちが築いた資産を“第2ステージ”でどう生かすか、若者が地域で「やりたいこと」をやるには? 映像クリエイターや高校生から見た金山町の魅力は?といった問いに対し、それぞれが持論を語りました。
ディスカッションを通じて見えてきた共通項は、何かを始めるときの原動力として「好き」や「いいな」と思った感性、「やってみたい」という欲求や好奇心があったこと。「何かを始める人は、場所に制限されず始めている。どこにいてもできる。まずは自分が面白がって、やってみることが大切」という提案がなされました。
住民の高い意識によって形づくられてきた独特の景観が、観光客などを引きつける金山町。佐藤英司町長が歓迎のあいさつを述べました
アドバイザーの黒川彰さん。「金山町の景観づくりは、有名な『金山住宅』だけではない。まずは水路を整備したように自然との調和を追求している点が素晴らしい」
建設業に加えセレクトショップやカフェを町内にオープンさせた川崎恭平さん。「次の世代が、金山の景観など先人が積み重ねたものを良いと思える教育も必要」
起業2年目の新関耀さんは「『地元って何もない』と卑下するのがすっごく嫌」で、地域活動について学ぶため各地の300人を訪ねて話を聞きまくったという
「金山町はクリエイターに撮りたいと思わせる力を持っている」と話すユイ メンドーサさん。金山町田屋を舞台に撮影した短編がシンガポールの映画祭で賞を受けた
肘折温泉を舞台にしたラップ動画や、高畠町の採石場をステージとする音楽祭など手掛けたイベントや作品について、経緯やモチベーションを語った菊地翼さん
高校生の松田慎平さん。地域探究サークルの活動を通じて、「人と人がちゃんとあいさつする」といった地元の良さについてたくさん気付くことができたそうです
同じく地元の高校に通う地主音南さん。「地元は特に好きでも嫌いでもないけど、私は山登りと釣りが好きなので、その環境があるという点ではとてもよい」
ファシリテーターを務めた三浦拳さん。地域愛あふれる若きパネリストたちの話に「自分もやるべきことが見えてきた」と刺激を受けた様子
自分が「面白い」と思うコトに面白がりながら取り組む人が増えたら、それが新たな地域の魅力になっていくー。そんな可能性を感じさせてくれました
セッション終了後の交流会では、パネリストの皆さんを中心にモルックを楽しみなから情報交換しました。
YouTube Live YouTubeライブ配信
来場またはオンラインにて参加いただいた皆様はアンケートのご協力をお願いいたします。
Regional Forum エリアセッション
~時間を味方につけた地域ブランディング~
登壇者紹介
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アドバイザー建築家
黒川 彰 さん
Sho Kurokawa -
パネリストTurbine Blue代表
新関 燿 さん
Hikaru Niizeki飲食店経営(BAR)、宿泊施設管理、地域コーディネート業を主軸に県内での新規事業立上げに関わっている。2022年10月開業。屋号のTurbineは風力の変換器、Blueはブルーオーシャンに由来し地域外の人材や熱を地域に伝え新規事業を生み出していきたい思いを込めている。
山形市出身、山形東高校、山形大学を卒業し現在は個人事業主として2年目。
村山市「Kiwa」にてBARクロスギルドを営業。将棋や一日ママなど毎月企画を重ね、23年11月に1周年を迎える。中長期滞在者用のシェアハウス・ゲストハウスを管理し、現在2カ所目を村山市内で立ち上げ中。趣味は旅行、宴会、バスケ。ワールドカップを観て熱狂していた。 -
パネリスト建築家
川崎 恭平 さん
Kyohei Kawasaki1980年、山形県金山町生まれ。
2歳までを金山で過ごし中学からは関東へ。
大学卒業後に旅したスペインでガウディに出会い建築の道に。
都内のアトリエ、大手設計事務所を経て30歳で帰郷。
現在は株式会社カネカの5代目として自社山林樹齢100年の金山杉を用いた建築事務所を主宰。
再生のプラットフォームとしての【蔵カフェ】、自身の世界観を可視化したセレクトショップ【アトリエリベル】を運営。新しくつくること、歴史をつなぐことの両輪を意識したモノづくりを行う。 -
パネリストチーフディレクター
ユイ メンドーサ さん
Yui Mendoza(株)THIRD SPACE PRODUCTION チーフディレクター。フィリピン大学コミュニケーション芸術学部を卒業後、東北の風景と人々に魅せられ、2019年に山形に移住。テレビCM、企業プロモーションビデオ、短編映画、ドキュメントなどの作品を手がける。
【受賞歴】
「Reflections」でマレーシアニティン国際映画祭の最優秀国際短編映画賞・最優秀短編監督賞を受賞。
「Taya」でシンガポールワールド・フィルム・カーニバルの審査員特別賞を受賞。 -
パネリストクリエイティブディレクター
菊地 翼 さん
Tsubasa Kikuchi1990年、福島県二本松市生まれ、山形市在住。
大学在学中から映像、ラジオドラマの制作を始める。
大学中退後、コミュニティFMに勤務。2016年4月からフリーランスに。
大江町ATERAの運営の傍ら、映像、写真、イベント企画などのクリエイティブディレクションを担当。 -
パネリスト山形県立新庄南高等学校金山校
松田 慎平 さん・地主 音南 さん
Shinpei Matsuda・Tonami Jinushi
1993年山形生まれ。日大山形高校を卒業後アメリカ、ワシントン大学へ留学。個人事業主向けのコンサルティングを経て、法人向けブランド戦略コンサルティングを展開。現在は中小企業を中心に、唯一無二の価値を発見し言語化するミッション・ビジョンの策定や理念浸透などの社内向け施策から、WEBサイト、広告、新規事業開発、採用などに関連した外向け施策までトータル的なブランド戦略を手掛ける。
1974年12月28日山形県米沢市生まれ、川西町育ち。現在、長井市在住。米沢女子高等学校九里学園在学時(1991年)にアメリカ・カリフォルニア州グレンドラハイスクールに編入留学アメリカ・カリフォルニア州シトラスカレッジに進学。LAの旅行会社勤務・タレント活動を経験ののち、1998年に帰国
ラジオDJ、CMなどのナレーション、ラウンジDJ、司会(英語と日本語の二か国語も可能)、テレビのレポーター(YBC山形放送・TUY・SAYさくらんぼテレビ)雑誌モデル(美STORY)、通訳、やまがた舞子や保育園の英語講師などで活動中。山形県教育委員会「プロフェッショナルに学ぶ」の講師の一人。