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03 米沢市

セッション情報

開催日時
2022年11月6日(日) 午後2時~午後4時
会場
田沢コミュニティセンター
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内容
観覧
イベントは終了しました。
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その他
参加無料
田沢コミュニティセンター
田沢コミュニティセンター 田沢コミュニティセンター

Event Report 開催レポート

エリアセッション

草木塔の価値を地域活性化に生かす方策について語り合ったエリアセッション

会場全景

会場からも発言があり、活発な意見交換が行われた

「YAMAGATA Youth Summit2022」のエリアセッション2回目が11月6日、米沢市の「草木塔の里 田沢コミュニティセンター」で開かれました。「受け継がれる草木塔文化とSDGs」をテーマに、草木塔の普遍的な価値を生かした魅力発信と地域発展について意見交換が行われました。

草木塔は、山形県、特に置賜地域に多く見られる石塔。草や木など自然の恵みへの感謝と供養の心を示した、災害や危険な山仕事から命を守れるように願いを込めた、森林資源の恒久的な豊かさを願った、など、さまざまな説があります。1780(安永9)年、米沢市田沢地区に建立されたものが最古とされ、同地区内に多くの草木塔が現存します。そこに込められた「自然に感謝する心を表す」という理念をいかに日本国内、そして世界に伝え、地域の振興・発展につなげるかをテーマに、ディスカッションが展開されました。

日本人は、自然と協調し、恵みを「いただいて」生活してきました。自然への感謝を形に表した草木塔は、日本文化を象徴するものの一つであると同時に、持続可能な開発目標(SDGs)の根底にある「経済・社会・環境が調和した世界観」にも通じます。一方、草木塔の存在や、内包する価値を、広く知られているとはいえないのが現状です。

そうした中でも、SDGsとの関連で草木塔を訪ねる人が徐々に増えており、田沢地区ではマップや小冊子を配ったりしています。「世界に向けて発信すべき日本の精神文化」との共通認識の下、さらに認知度を高める方策として、パネリストから「ツアーを実施してはどうか」「国際交流協会と協力し、外国人の方々に周知を図ってはどうか」といった提案が出されました。さらに、「『林業めし』を開発し、山の食文化と一緒に売り込む」「草木塔のお守りをつくったり、年に1回ご祈祷をする」など、収入を得られるようなアイデアも。

デジタルの活用にも話が及び、Webでの情報発信や、拡張現実(AR)の技術を用いて、スマートフォンをかざせば解説が表示されるような仕掛け、スタンプラリーのようなイベントなどができないか、という提案もありました。

荒澤教真さん

アドバイザーの荒澤教真さんが草木塔の持つ意味や理念について解説しました

伊藤夢人さん

草木塔と、SDGsの世界観の共通性を語ったパネリストの伊藤夢人さん

鈴木愛梨さん

高校生の立場から、草木塔への思いを述べたパネリストの鈴木愛梨さん

「よしもと山形県住みます芸人」ソラシド

軽妙なトークで盛り上げた「よしもと山形県住みます芸人」ソラシド

黒田三佳さん

「里山ソムリエ」黒田三佳さんはリモートで参加

三浦拳さん

ファシリテーターの三浦拳さん

田沢地区内にある草木塔

田沢地区内にある草木塔。「自然に感謝する」心が込められている

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来場またはオンラインにて参加いただいた皆様はアンケートのご協力をお願いいたします。

Regional Forum エリアセッション

受け継がれる草木塔文化とSDGs

登壇者紹介

  • 荒澤 教真 さん
    アドバイザー
    おいたま草木塔の会

    荒澤 教真 さん

    Kyoshin Arasawa

    1960年4月22日生まれ、米沢市口田沢在住。
    現職は僧侶(田澤寺でんたくじ専住(真言宗 醍醐派))。平成3年4月から民間委託となった米沢市田沢公民館(旧:田沢コミュニティーセンター)職員として勤務。平成22年3月に退職。
    おいたま草木塔の会として、地区の草木塔の維持・保存・研究等に取り組んでいる。また、田澤寺の裏山の手入れ(環境整備)や、森林と親しむ活動を行っている。

  • 伊藤 夢人 さん
    パネリスト
    米沢市参与

    伊藤 夢人 さん

    Yumeto Ito

    1985年3月31日生まれ、米沢市在住。
    米沢市参与(SDGs推進担当)として、市民や企業による地域活性化事業の盛り上げ役を担う。都内の大手エンターテイメント企業や沖縄の教育系スタートアップの上級アドバイザーも兼務し、企業戦略や海外展開にも従事。2021年までは、約12年間、外務省職員として、日本企業の海外展開、国連外交、組織マネジメントなどに従事。SDGsに関しては岸田外務大臣(当時)の国連でのプレゼンテーションや日本国内での広報活動を統括した。2019年には、外務省に在籍しながらも一般社団法人を創設し、日本各地で「人が集まる拠点」づくりや、異業種間ネットワークづくりに取り組むなど、まちづくり関連でも複数の実績を持つ。

  • 黒田 三佳 さん
    パネリスト
    人材育成アカデミーローズレーン代表 ⁄ 里山ソムリエ(商標登録)⁄ 米沢市国際交流協会会長

    黒田 三佳 さん

    Mika Kuroda

    東京生まれ、元国際線客室乗務員、修士(工学)。
    たった一度旅で訪れた山形県に、デンマークで暮らした後移住、2001年より歴史ある米沢の里山の森に暮らす。子育てをしながら人材育成事業を立ち上げ企業での人材育成と子どもの英語教育を行う。また森での幼児教育(里山森のようちえん研究会)、大学でのキャリア教育などに携わる。地域創生や移住、家庭教育、観光、国際交流など、さまざまな分野に関わり講演活動を行う。自宅を解放し里山マーケット、東北北欧な暮らし展など様々なイベントを創生。地元FM放送(おきたまGO FM84.3)「STEPS里山ソムリエな日々」パーソナリティ。著書「森に暮らす」

  • キルナー 琴乃 スゥ さん
    パネリスト
    おしょうしな地域おこし協力隊

    キルナー 琴乃 スゥ さん

    Kotono Sioux Kilner

    東京都世田谷区出身。1994年3月生まれ。イギリスと山形のハーフ。
    高校3年間は山形県小国町にある基督教独立学園で寮生活を送る。高校卒業後はまた東京に戻っていたが、今年2月から協力隊に着任して米沢市に引っ越し現在に至る。紅花プロジェクト専門員として米沢の紅花を広める活動もしている。

  • パネリスト
    九里学園高等学校2年(「グローカル型」探究活動学生)

    鈴木 愛梨 さん

    Airi Suzuki
  • ソラシド
    パネリスト
    よしもと住みます芸人

    ソラシド

    Sorashido

    芸歴23年。山形に住んで4年目。山形の魅力を県内外に発信し盛り上げます!

    左)本坊元児(ボケ担当)
    1978年8月7日生まれ(44歳)愛媛県松山市出身。趣味 ⁄ 特技:三線、映画鑑賞、DIY、農業

    右)水口靖一郎(ツッコミ担当)
    1976年4月7日生まれ(46歳)大阪府大阪市出身。趣味 ⁄ 特技:カラオケ、料理、動物の知識

    【大使】2020年南陽市ラーメン大使就任/2021年やまがた特命つや姫大使就任
    2021年西川町月山ふるさと大使(本坊のみ)

三浦 拳
ファシリテーター 三浦 拳 Ken Miura Brand new day株式会社代表・ブランディングプロデューサー

1993年山形生まれ。日大山形高校を卒業後アメリカ、ワシントン大学へ留学。個人事業主向けのコンサルティングを経て、法人向けブランド戦略コンサルティングを展開。現在は中小企業を中心に、唯一無二の価値を発見し言語化するミッション・ビジョンの策定や理念浸透などの社内向け施策から、WEBサイト、広告、新規事業開発、採用などに関連した外向け施策までトータル的なブランド戦略を手掛ける。

井上 尚子
司会 井上 尚子 Naoko Inoue

1974年12月28日山形県米沢市生まれ、川西町育ち。現在、長井市在住。米沢女子高等学校九里学園在学時(1991年)にアメリカ・カリフォルニア州グレンドラハイスクールに編入留学アメリカ・カリフォルニア州シトラスカレッジに進学。LAの旅行会社勤務・タレント活動を経験ののち、1998年に帰国
ラジオDJ、CMなどのナレーション、ラウンジDJ、司会(英語と日本語の二か国語も可能)、テレビのレポーター(YBC山形放送・TUY・SAYさくらんぼテレビ)雑誌モデル(美STORY)、通訳、やまがた舞子や保育園の英語講師などで活動中。山形県教育委員会「プロフェッショナルに学ぶ」の講師の一人。

オンラインツアー

今回のオンラインツアーは、YAMAGATA Youth Summit2022と連携し、米沢市に受け継がれる歴史と文化という角度から、地元ガ イドたちがイチオシのスポットをご案内します。
上杉謙信を祭神として祀る神社「上杉神社」をはじめ、歴史を感じる米沢の定番スポットはもちろん、そして、米沢市田沢地区が発祥の地とされる「草木塔」巡りまで、オンラインツアーだからできるテレビや雑誌では知り得ない名所を今回限りのスペシャルバージョンで、濃厚な旅程を設計しました!
みなさまのご参加をお待ちしております!

※このイベントは終了しました。

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